インターネットカジノの合法性と違法性を検証

インターネットが普及したことによって90年代半ばにオンラインカジノが登場し、世界的に利用者が増え続けています。
また今はお金を賭けずにカジノが楽しめる場所としてカジノカフェなども展開され、初心者でも気軽に本場さながらのカジノを体験することができます。

一方カジノやギャンブルによって逮捕者が出る事例などもあり、未だにカジノ業界に対する危険なイメージは拭えません。
そこでカジノについて正しく理解するために、日本における賭博罪やカジノ法案、違法性のある行為などについてまとめていきます。

違法となる賭博行為とは?

違法となる賭博行為とは?

まず日本において違法とされる賭博行為とは、お互いの財物を賭けたギャンブルや賭け事をすることです。
そしてゲームの勝敗によって、お互いの財物が増えたり減ったりすると賭博罪が成立します。
パーティで行われるビンゴ大会などは、主催者が一方的に景品を与えるだけなので賭博には当たりません。

ところがパチンコやスロットは、厳密には「違法賭博」に当たります。
しかしなぜパチスロ店が成立しているかというと、利用者とお店の間で直接の「現金」のやり取りがなく、交換所を仲介した「三店方式」という形で行われているからです。

利用者は店に現金を投入してパチンコを行い、店はそのお金で近くの交換所から「特殊景品」としての出玉を買い取ります。
利用者はパチンコで勝つと「特殊景品」である出玉を店から貰い、その出玉を近くにある交換所に持っていって現金に交換してもらいます。

このように三者がそれぞれのやり取りをしているので、法律違反を免れているのです。

オンラインカジノは違法?

それではインターネットを使ったオンラインカジノはどうかというと、直接現金のやり取りをしているという点だけ見ると違法といえます。

しかしオンラインカジノの場合、カジノの主催者がカジノを合法的に認めている海外のお店なので利用しても問題がないのです。

たとえば私たちが海外に行ってカジノを楽しんでも、法的になんら問題はありません。
オンラインカジノは海外でカジノを行うのと同じ扱いになるので、日本国内で利用しても違法とはならないのです。

日本におけるカジノ法案

日本においてカジノが社会的に関心を持たれるようになったのは、2016年にカジノ法案(IR推進法)が成立し、政府によりカジノ施設の設置が議論されたことに始まります。
IRとはIntegrated Resort(統合型リゾート)の略で、カジノ施設をはじめ国際会議場や展示会場、伝統・文化・芸術などの公演会場、宿泊施設などが集まったリゾート(複合施設)のことです。

政府はIRを設置して多くの外国人観光客を呼び寄せ観光事業を盛り上げることで、経済を促進することを目指しました。
しかしこの法案にはいくつかのデメリットもあります。

カジノ法案のデメリット

カジノ法案のデメリット

カジノが合法化され多くの人がカジノを楽しめるようになれば、必ずギャンブル依存症の人が増えることが予想されます。
外国人観光客が増えることで経済効果が上がる一方で、周辺地域の治安の悪化という問題が出てくる可能性もあります。

そのほかにも、カジノで集めたお金がマネーロンダリング(資金洗浄)によって暴力団などに流れ、結果的に反社会的勢力の温床となる可能性もあります。
こうした問題に対処するために、カジノ推進法だけでなく規制も設けられました。

具体的には、反社会的勢力や未成年、あるいは頻繁に来場している人に入場を禁止させたり、一度の来場に6000円の入場料を設けたりして制限をかけます。
またカジノ管理委員会を設けて、事業者が適切なカジノ運営を行っているかどうか、あるいはカジノ関連機器の品質や性能が適正かどうかを監督させます。

このように日本でもカジノ合法化に向けて少しずつ話が進んでいますが、実際にお金を賭けることなくカジノを楽しめる場所があります。
それがカジノカフェです。

違法性のないカジノカフェ

違法賭博とは財物を賭けたギャンブル行為のことでしたが、カジノカフェは実際のお金を賭けずに「チップ」を購入して行うので違法とはなりません。
お店で購入したチップは言わば「仮想の資金」として、店内のカジノで遊ぶ時だけ使用できます。

もちろんカジノで勝っても実際の現金が増えることはありませんし、チップを店外へ持ち出して両替などをすることもできません。
そのためカジノカフェでの遊びはギャンブル行為には当たらないので、問題なくカジノを楽しむことができます。

しかしカジノカフェで店員と利用者が逮捕された事例が過去にありました。
それは、カフェの中でインターネットを使ったカジノを行っていたのが理由でした。

インターネットカジノの違法性とは

個人で利用するオンラインカジノは、主催者がカジノを合法化している海外のお店なので違法賭博には当たりませんでした。

しかしお店の中でオンラインカジノを行うと、インターネットを介してお店側と利用者の間で違法賭博を行ったことになり、逮捕される案件になるのです。
この場合のカジノをオンラインカジノ(オンカジ)と区別して、インターネットカジノ(インカジ)と呼びます。

個人で行うオンカジと違うのは、利用者の勝敗によって海外のサイトから報酬が渡されたり掛け金が没収されたりして、店内で清算されるという点です。
この「店内で清算される」ということが逮捕の決め手になります。

つまりカジノが合法化されていない日本国内の店舗で、お店と利用者の間で財物のやり取りが生じることになるので違法賭博と見なされるというわけです。
こうしたインカジと異なり健全に運営しているカジノカフェでは、最初から利用者はお店のチップを購入してそのチップだけでやり取りをするので違法性はありません。

したがってカジノカフェで遊ぶ際には、それが違法に運営しているインカジ店かどうかを注意しなくてはなりません。

インターネットカジノの違法性とは

カジノの合法性と違法性まとめ

以上、オンラインカジノおよびカジノカフェについて、違法性があるものと合法なものを解説してきました。
日本ではカジノ合法化に向けての動きがありますが、実現までまだ数年は待つ必要があります。

そこで違法を免れてカジノを楽しむためにオンラインカジノがありますが、ネットカフェなどのお店で行うと賭博行為に該当してしまいますので注意しましょう。
そして全く危険性がなくカジノを楽しめる場としてカジノカフェがあり、直接現金のやり取りなしにカジノを体験できます。

カジノについて正しく理解した上で、健全にカジノを楽しみましょう

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